東京都府中市Aマンション:事例紹介:デザインショップまちや

コンセプト

隣接する多摩川の自然を満喫するライフスタイルを、敷地内でどこまで表現できるか、をテーマにコモンスペースの計画が行われた。

ラヴィラ1多摩川の自然を満喫

<開発の背景> 西東京の拠点都市"府中"にありながら、中心部よりはやや離れた多摩川沿いの立地。府中駅徒歩圏にもマンションが大量に供給されている中、この立地だからこそ説得力をもつ商品提案が求められた。多摩川沿いの集合住宅には比較的、小家族やシニア層が多い傾向にあることに着目し、「都市生活に疲れた大人のリゾートライフ」を実現できる都市型マンションとして提案することになった。総戸数374戸というスケールに比して充実した共用施設は、住民の心と身体を癒すための道具として計画されていった。

ラヴィラ2クラブハウス夜景

共用施設の内容

多摩川と計画地を南北に貫く軸線上に、共用空間をレイアウト。多摩川に隣接したエントランスロビーの2階には多摩川の風景を望むビューラウンジとゲストを迎えるパーティールームが設置された。また中庭を挟んで多摩川と対面するように、マンションのシンボルであるクラブサロンを計画。中庭と一体的な利用が出来るように、全開口サッシュが採用されている。クラブサロンの周囲には、シアタールーム、カラオケルーム(防音ルーム)、クラフトルーム、フィットネススタジオ、セミナールーム(会議室)、キッズルームが設置されている。クラフトルームには本格的な陶芸が楽しめる電気陶芸窯が備え付けられている。またサロンと同フロアに設置された、趣を異にした2つのスパは、3時のオープンタイムから入浴者が後を絶たない。 本PJのもう一つの特徴としてコミュニティガーデンが挙げられる。マンション内で共同野菜作りを楽しもうという意図で作られたガーデンだ。14坪の農園の他、収穫パーティーをするための広場や作業の不可欠な散水線、道具や肥料などを保管する倉庫がある。入居1年後に居住者による野菜作りサークルが設立され、下は乳児から上は70才台のお年寄りまで、一緒になって汗をかき、土いじり、野菜作りを楽しんでいる。

ラヴィラ42層吹き抜けのサロン空間
ラヴィラ5サロンの窓は全開口サッシュ
ラヴィラ8陶芸作品展

共用施設活用例

リゾートライフといえば、屋外、もしくは半屋外で心地よい時間を過ごすことが魅力である。本マンションで行われるコミュニティー活動も、中庭でビアガーデンよろしく集ってみたり、サロンと中庭を一体にした音楽会を実施してみたりと、中庭の活用が企画時のポイントとなっている。また中庭に集合して多摩川へ自然観察会に出かけてみたり、施設だけでなくその立地もコミュニティ形成に大いに活用されている。
クラフトルーム(電気陶芸窯)とコミュニティーガーデン(共同菜園)などは維持管理が難しい施設であるが、事前活動を経て立ち上がったサークルによって、知識と関心のある住民たちが維持管理に関わることになった。理事以外の住民が継続的に施設管理に関わることで、共用施設の可能性を拡げることが可能となる。

ラヴィラ61坪農園が14区画
ラヴィラ7当初は定期的に講師を招いた

◎事業主:総合地所(株)、平和不動産(株)
◎設計・施工:長谷工コーポレーション
◎竣工年度:2005年3月
◎コミュニティ形成支援期間:2005/4-2007/3